ライフワークバランスが最高になる秘訣

ライフワークバランスがいい状態になったら・・・

人がどのような状態になったら、仕事と生活のバランスがとれているといえるの?

ワークライフバランスが人にもたらす影響は、仕事や家族のコミュニケーションにもつながっていきます。仕事で残業が遅くなれば、家族と一緒にいる時間が少なくなるし、仕事より家族と過ごそうとなると、会社を出る時になんとなく心地悪くなってしまい、人間関係にも響くこともあります。

ワークライフバランスというキーワードには、「仕事」と「生活(生き方)」という言葉が含まれています。私は、「生き方」をしっかりと振り返って、日々をどのように過ごすのがベストかを心に決めていくことが大切だと思います。

「生き方」を明確にすることが迷いをなくす

「会社にいるのも、家に帰るのもなんか辛いな・・・」と思うことはないでしょうか。会社では周りの目を気にしながら仕事をしたり、毎日の残業で家に帰れば子育てと家事と仕事をやっているパートナーが、疲れが募りピリピリとした雰囲気を持っている。

あなたは、仕事も家庭も大切にしたいのに、どちらも自分の居場所かない気がしたりとか、自分はどうしたいのかがわからなくなってくると、どんどんと落ち込んでいってしまうこともあると思います。

「わたしは仕事を頑張るんだ!!」と思えばとことん頑張る。

「私は家庭や自分の生活を大切にしたいんだ!!」と思えば仕事はさっさと切り上げる。

・・・というだけでは、何も解決しません。自分の生き方はもっと深いところにあり、自分の生き方を明確にしてからでないと、生活も仕事もうまく循環していきません。

さて、「生き方」を明確にするとはどういうことでしょうか?

「生き方」を明確にするために必要なこと3つ

あなたが生き方を明確にするためにやる作業は、「好き・価値観・才能」の3つを知る事だけです。一人では難しい場合は、誰かと話しながら見つけていくのでもいいですが、コミュニケーションのプロとしてのコーチングをされている方と対話することをお勧めします。

あなたが心から好きなこと

あなたはこれまで、何があってもやめられないことや、苦手だけど続けていけてるもの、一度辞めたけどまた始めてることなどはありますか?好きの定義は人それぞれなので、この他にも好きなことの表現はたくさんあると思います。

あなたはどんな価値観を持っていますか?

価値観は自分自身では気がつかないこともあります。ご友人や、会社の上司、パートナーやご両親などに、あなたがよく言う言葉などを聞いてみてください。あなたから出る言葉が多いものが、価値観の可能性があります。

あなたの才能を自覚していますか?

「自覚」とは、隠れの存在に気が付くということです。あなたが何気なくやっていて、他の人にすごいと言われたことがあったり、他の人がなかなかできないことが、あなたにとってはなんてことなかったり。それは絵や音楽など形として見えるものもありますし、目に見えない考え方や心遣いの部分にあることもあります。

好き x 価値観 x 才能がわかると、あなたの在り方が明確になってくる

好きなこと、価値観、才能が合わさることを見つけることができたら、きっとあなたの在り方で、仕事も生活も迷いがなく幸せになっていきます。

多様性の中でのワークライフバランス

縄文時代は女性が社会の重要な役割を担っていた

縄文時代は、社会の中で女性が重要な役割を担っていたようです。母子の血縁関係が家族関係の中心となっていたので、親権は母親でした。今は離婚をすると親権が父親にいくことが多いと聞きます。また、ほとんどの世帯主が男性なので、女性は男性より後ろというイメージです。

また、縄文遺跡からは、女性が主体的に日常的な意思決定を行っていたことがわかるものもあり、女性を中心とした家族関係が形成されていた可能性があります。

日本で初めての統一政権を率いた人物

さて、日本で初めての統一政権を率いた人物は誰でしょう?邪馬台国の卑弥呼です。この時代には、邪馬台国の卑弥呼以外にも女性豪族がいたと推測されています。

『魏志』倭人伝には、「邪馬台国では集会に男女が参加し、席順や振る舞いに区別がない」という記述があります。古来神道の行事には巫女などの形で女性が関わっていました。

キリスト教のプロテスタントには女性の牧師が少数いるが、カトリック、ユダヤ教、イスラム教で宗教指導者は男性のみでした。

古代は現在よりも宗教と政治に密接な関係があったため、宗教的行事で女性が重要な役割を担っていたというのは世界的にみても珍しく、特筆すべき点と言われています。

奈良時代までは女性天皇がいたが、平安時代以降は女性の地位は低下していき、女性天皇も姿を消しました。その頃、文学の分野では、紫式部や清少納言などの女流作家が誕生しました。特に紫式部の「源氏物語」は世界初の長編小説であり、世界でも評価が高いものとなっています。

女性の立場が弱くなっていくときに生まれた小説

現代の小説では、主人公の心理や内面が描かれていて違和感はありませんが、源氏物語のように人の心情が描かれる小説は、欧米では17世紀になってから始まっていますが、源氏物語は11世紀初頭に書かれています。

さらに、源氏物語に自由恋愛が描かれています。海外ではアジアなどのお見合い結婚をよく思わないこともありましたが、源氏物語での自由恋愛の表現で、アジアへのイメージが大きくかわりました。

また紫式部は源氏物語の最後の「宇治十帖」で、複数の求愛を受けたにも関わらず浮気をしてしまい、それを苦に入水した浮舟という女性を描いています。

紫式部は、「女性にも自由な意思で生きる権利がある」ことを伝えたかったのだといわれています。

平安時代には、男性が複数の女性と婚姻・恋愛することが普通であった。紫式部は源氏物語の中で、女性が自らの意思で結婚・恋愛を決定することの重要性を描いたのではないだろうか。

また、男性の視点からみても、愛する女性のために料理をする姿が百人一首で表現されています。

君がため春の野に出でて若菜積む 我が衣でに雪がふりつつ

わたしは〇〇を胸に生きる

誰一人として同じ在り方を望むひとはいない

人の数だけ、生き方や自身の在り方があるので、あなたの在り方を明確にしたら、今度は周りの人にもいろいろな背景があったり、その人の在り方をもっていると想像していくことだと思います。

あなたの在り方は、一緒にいる人の在り方とイコールではないと思ったら、そこから初めて共感というステージにあがっていきます。自分の在り方が明確になってないと、共感してばかりで引きずられて悩みが増えてしまうことがあります。

愛のある優しい人ほど、在り方を明確にしていくと、救われるひとが増えていくと思います。時にはズバッと、でもかならず手を差し伸べることができるあなたの在り方が見えてきたら、仕事も生活もあなたにあった過ごし方ができると思います。

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