アドバイスがうまくいくには?
あなたはゴールまでのどの時点でアドバイスを求めていますか?
「アドバイス」は、その人にとって最短ゴールになることもあります。言われた通りにやってみたら、思いのほか早くうまくいったことは私も経験があります。そのあとは、誰かに教えてもらわないと考えられなくなります。
私は数学の問題を解くのが本当にめんどくさくて、わからないときは先に答えを見ていました。解説が丁寧に載っているので、それを見ながら解き方を知っていきました。
数学の問題が好きな人は、きっと答えを見ずに自分がどれだけできるかを楽しんでいるのかなと思うこともあり、その感覚に憧れを持っていました。
数学は生活にダイレクトには役に立たないかもしれないけど、解くまでの過程がその後の考え方を左右するというのを20歳過ぎてから聞いた時に、そういうことだったのかと、勉強をまじめにしなかったことを悔やみました。
あなたにとって「アドバイスすること」はどのような感じですか?
アドバイスをするとき
あなたがアドバイスをする時はどんなシチュエーションでしょうか。困ってる人から相談された時、所作が気になるときに手を差し伸べる時、他にどんな時があるでしょうか?1分くらい考えて書き出してみましょう。
相手にとって必要なアドバイスは、それをもとに先に進んで行くことができます。極端な話、自分であまり考えなくても、アドバイスだけでもやっていけることもあります。
アドバイスを受ける時
では、あなたがアドバイスを受ける時はどんな時でしょう。紙に書き出してみましょう。ご自身で頑張りたい方にとっては、思いつかないこともあるかもしれません。
自分で頑張ってみて、どうしてもわからなかったら誰かに教えてもらうこともあれば、お客様のためにとにかく急いで解決しなければいけない時、まだ右も左もわからない時に先輩にアドバイスをたくさんもらうこともあるでしょう。
アドバイスを受けることによって、新しい考え方を知り、先に進めるきっかけになります。
アドバイスを有効にするために
あなたは、同じアドバイスを同じ人に何回も伝えたことはないでしょうか?「あれ、前にも行ったんだけど」とか、「事象が違っても前に伝えたことの応用と思ってもらえたらいいんだけど…」など、状況が違う時に以前に伝えたアドバイスが活かされないことがあります。
では、アドバイスをした相手が、そのアドバイスを身に着けて、どんな状況でも考える力がついたらどうなるでしょうか?アドバイスを求めてくるレベルが上がってくると思います。答えを求めるのではなく、アイディアに対してのアドバイスを求めてくるようになっていきます。
実は、スキルアップにしようとしていたときには、アドバイスをするのではなくて「アドバイスしないこと」なのです。アドバイスをしないのにしてることになり、さらにその声かけが人の思考を変化させ、成長させる方法があるんです。
アドバイスしないってどういうこと?
アドバイスをすることによる相手への影響
あなたのアドバイスは、あなたの周りの人にどのような影響を与えているでしょうか?
・とても助かっていて頼りになる存在
・いつも的確で仕事もはかどっている
・あまり必要じゃないのでおせっかいに感じられている。
・自分で考える力がなくなってしまうのでやめてほしい
など、他にもたくさん、いろいろな状況があると思います。
アドバイスをしてないのにアドバイスと同じ、もしくはそれ以上の効果をもたらす方法があります。
アドバイスでの成果を超える質問力
「〇〇した方がいいよ」「これは〇〇がおすすめだよ」という答えを相手に示すのではなく、相手がどんなに時間をかけても自分で答えにたどり着くための「質問力」があります。
ゴールまでの行動の支えとなるべく、私の講座では、「すごい目標達成」というテキストを用意しています(TCS認定を持っている人のみ使用できるテキスト)。このテキストには、質問が満載です。目標達成のためには、答えに導く考え方とそれよりも大事な要素が必要です。それは講座を受けた方だけにお伝えします。
本気でゴールにたどり着いた相手へは褒める
アドバイスをせずに本人自身で目標達成したときにも、さらに前に進む力を与える効果的な褒め方もあります。「褒める力」のテキストもありますので、一緒に取り組む仲間がいる方、チームリーダーの方は、ぜひ「すごい目標達成」のテキストと合わせて受講してみてください。
人が褒められたいことは、あなたが褒められたいこととは違う場合もありますし、褒めたいと思ったところは本人にはそうでもなくて、他の事を褒めて欲しいこともあります。どんなことを褒めるといいのかは、「褒める力」のテキストに載っています。
アドバイスをせずに、相手が倍速で成長する姿を思い浮かべてみてください。さらには信頼関係も築かれていくので、私自身、一人で抱えていたことを適材適所で仕事を振ることができて、その仕事の振り方がその人のやりたいことを何気なくヒアリングして、さらに現場は楽しくうまく回っていった経験があります。
アドバイスに変わる質問力と褒める力
アドバイスは、相手の思考をストップさせることもあるのと、言われたからやったけどだめだった時に、自分で進む力をつけるタイミングを逃してしまいます。さらには、信頼関係も少しずつ崩れていってしまうでしょう。
アドバイスは、相手の選択肢を広げる視点のためには、してもOKです。いろんな考え方を知った上で相手もいろいろな方法を考えていくようになります。明日から、少しずつやってみてください。
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